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欅坂46 「二人セゾン」全国握手会@京都パルスプラザ 17.2.25

会場の最後方付近から、ほぼ見えないステージを眺めるミニライブ。

オープニングの「二人セゾン」がクライマックスに差しかかるとき、それは偶然だったのかもしれない。

自分の背伸びした高さか、前に連なる観客の動きのせいか。頭と頭のわずかな隙間に、舞台の一点まで真っすぐ視界が開けた。

100メートル先のソロパフォーマンス!

平手友梨奈が激しく左右の手を振り上げ、深く前傾して右腕を振り回す。

赤い閃光。あるいは空に割れた雲間から差す、一筋の光のような姿だった――

ミニライブ後、幾重にも連なる屋外の待機列に、ぴーす師匠・ゆうじさんと並び、軽食と談笑で時を過ごした。

入場後は3人で、この日最長のレーンをめざす。

ブースに近づくと、薄茶の衣装のひらがなけやき、奥に赤とグレーの選抜衣装、つぶらな瞳の長濱ねるがお人形さんのように立っていた。

「”日本人形”描きました!」

「あーかわいい!」

そりゃ、キミだから(笑)

「日本人形」なんて言い方したから、かな?

元々は公式ブログに、髪をほどいた着物姿を載せて、ねるさんがそう書いていた。

自作の中では大きめの色鉛筆画。係員に止められないかと別途ハガキサイズ(印刷)も用意してきたが、幸い、何も言われなかった。

2ループ目。

「この絵、年賀状に使いました!」

「わーっ♪」

「インフォメーションに届けたから見てね」と伝えようとしたが、言葉の途中で剥がされた。

余白にびっしりと文字を入れ、ファンレター化した年賀状、いつか本人に届くだろう。

昨年10月の京都全握で、体調不良を押して握手を続けた平手友梨奈

笑顔は見れたが、ちょっと申し訳ない初握手だった。

その時と同じ絵を写真ホルダーにセットしてレーンへ。

100m先で見たエースが至近距離に迫る。

あどけない笑顔だが、ちょっと中学生には見えない。

「シャーペンで思いきり塗りました!」

「凄い。また来てねー!」

元気な てちさん。

前回より似顔絵に反応してくれた。

黒い絵が、どこか微笑んだように見えた。

「また来てね」を受けての2ループ目。

「僕も空手やるから、てちさん凄いと思います」

「ありがとう♪」

「BRODY」2016年10月号の企画で空手道場に入門し、わずか1時間の稽古で完璧な後ろ回し蹴りをこなした てちさん。

ミニライブの話もしたかったが、空手のことを伝えられて良かったと思う。

ここで、ペアの ひらがなけやきメンバーにも触れておきたい。

握手したのは、斉藤京子、佐々木美玲東村芽依

皆、胸の絵に興味を示してくれたが、やはりミニライブでのパフォーマンスを褒めると、目の色が変わった。

年末年始、”冬籠り”(ネット断ち)して描いた「日本人形」の次に、さらに色を試して仕上げた最新作。

初握手のメンバーに何と言おうか迷ったが、ありのままを伝えることに。

「キャプテンを全力で描きました!」

「わぁー凄い、ありがとう!」

華奢な頬が眩しい。

澄んだ目を細めた笑顔がはじけ、思いきり両の手を振りながら見送ってくれた。

菅井友香

就任間もないキャプテンとして、ミニライブの最後、「寒い中お待ち頂くかもしれませんが、皆様と握手楽しみたいと思います」と気遣いをみせた。

「BRODY」2016年12月号には、こんなエピソードが綴られている。

学園ドラマ「徳山大五郎を誰が殺したか?」の撮影は早朝からスタート。太陽の光が差し込まない教室のセットのなかで、メンバーは時間や曜日の感覚さえも奪われ、体力的・メンタル的に極限まで追い込まれた。皆 周りが見えなくなり、個々の間に生じた温度差は互いを受け入れられない状況に陥れた。

誰かがまとめなければ、グループが空中分解してしまう。そんな危機に、勇気を振り絞りメンバーを集めたのが、当時は まだ何の肩書きもない年長メンバーの菅井だった。

「みんなもう一回、初心に戻ろうよ」

菅井の涙ながらの呼びかけは、少なからずメンバーの心を動かしたという。

話を握手会に戻そう。

2ループ目。

「キャプテン就任記念に描きました」

(絵を見て)「あー、また!」

「がんばってね」

「はいっ!」

ブレのない返事。

その表情は、欅の音色のように清々しかった。

(文中敬称略)

〜お断り〜

京都パルスプラザに問合せしたところ、場内の長辺の長さがおよそ100mなので、ミニライブ中の、舞台から私の立ち位置までの距離は実際には100m弱と思われます。